構造化データとは、検索エンジンがウェブページの内容を理解しやすくするために、ページのコンテンツに追加する情報です。Googleや他の検索エンジンは、構造化データを使用してページの意味をより正確に解釈し、検索結果にリッチスニペットやその他の強調表示を表示することができます。この記事では、特に重要な「パンくずリスト」「記事」「サイトリンク検索ボックス」など、Googleが推奨する構造化データの設定方法について詳しく解説します。
構造化データとは？
構造化データとは、ウェブページの内容や情報を検索エンジンが理解しやすい形でマークアップ（記述）する方法です。これにより、検索エンジンはページの中身をより正確に把握でき、結果的に検索結果でリッチスニペット（豊かな情報表示）や、他の拡張された結果が表示されやすくなります。
Googleは、特定の形式で構造化データを記述することを推奨しています。特に、JSON-LD（JavaScript Object Notation for Linked Data）形式が現在最も推奨されており、HTML内に埋め込むことができます。
1. パンくずリスト（Breadcrumbs）
パンくずリストは、サイトの階層構造を示すリンクのことです。これは、ユーザーがどのページにいるのかを視覚的に理解しやすくするため、またGoogleなどの検索エンジンがサイトの構造を理解するのに役立ちます。検索結果にパンくずリストを表示させることで、ユーザーはページ遷移をよりスムーズに行うことができます。
パンくずリストのメリット:
- ユーザーにとって、現在地が分かりやすくなる。
- 検索エンジンにサイトの階層構造を伝える。
- 検索結果にパンくずリストを表示させることで、サイトの可読性が向上する。
パンくずリストの設定方法:
WordPressテーマ「Cocoon」では、パンくずリストが簡単に表示できる機能がありますが、構造化データとしてGoogleに伝えるためには、JSON-LD形式のマークアップをページに追加する必要があります。
以下のようなJSON-LDコードをHTMLに埋め込みます。例えば、ページが「ホーム > カテゴリ > 記事」という階層になっている場合：
{
"@context": "https://schema.org",
"@type": "BreadcrumbList",
"itemListElement": [
{
"@type": "ListItem",
"position": 1,
"name": "ホーム",
"item": "https://example.com/"
},
{
"@type": "ListItem",
"position": 2,
"name": "カテゴリ",
"item": "https://example.com/category/"
},
{
"@type": "ListItem",
"position": 3,
"name": "記事タイトル",
"item": "https://example.com/category/article-title/"
}
]
}
このコードを記事やページの<head>部分に追加すると、Googleはパンくずリストを認識し、検索結果で表示される可能性が高くなります。
2. 記事（Article）
「記事」の構造化データは、ウェブページがニュース記事やブログ記事であることをGoogleに伝えるためのものです。Googleはこの情報を使って、リッチスニペット（画像や評価などの表示）を生成したり、ニュース検索結果に表示したりします。
記事のメリット:
- 記事の内容をGoogleに理解させ、検索結果でリッチスニペットを表示する可能性が高まる。
- 記事がGoogleのニュース検索結果に表示される可能性を高める。
記事の設定方法:
以下は、ブログ記事に対してJSON-LD形式で構造化データを記述する例です。これをページ内の<head>タグに追加します。
{
"@context": "https://schema.org",
"@type": "Article",
"headline": "記事タイトル",
"description": "この記事の簡単な説明",
"image": "https://example.com/image.jpg",
"author": {
"@type": "Person",
"name": "著者名"
},
"publisher": {
"@type": "Organization",
"name": "出版社名",
"logo": {
"@type": "ImageObject",
"url": "https://example.com/logo.jpg"
}
},
"datePublished": "2025-06-13T08:00:00+00:00",
"dateModified": "2025-06-13T08:00:00+00:00"
}
このコードを使うことで、Googleは記事のタイトル、著者、公開日、画像などの情報を正確に把握できます。これにより、検索結果にリッチスニペットが表示されることが期待できます。
3. サイトリンク検索ボックス（Sitelinks Search Box）
サイトリンク検索ボックスは、検索結果に表示される「サイト内検索ボックス」のことです。この構造化データを設定すると、ユーザーが検索結果ページから直接自サイト内を検索できるようになります。これにより、ユーザーの利便性が向上し、サイトの訪問者数が増加する可能性があります。
サイトリンク検索ボックスのメリット:
- 検索結果にサイト内検索ボックスを表示させ、ユーザーがより便利にサイト内を移動できる。
- ユーザーの利便性を高め、サイトのCTR（クリック率）向上に貢献する。
サイトリンク検索ボックスの設定方法:
以下のコードをサイトの<head>タグに追加して、Googleにサイト内検索ボックスを表示させるように指示します。
{
"@context": "https://schema.org",
"@type": "WebSite",
"url": "https://example.com/",
"potentialAction": {
"@type": "SearchAction",
"target": "https://example.com/?s={search_term_string}",
"query-input": "required name=search_term_string"
}
}
この構造化データにより、Googleは検索結果にサイト内検索ボックスを表示できるようになります。検索ボックスは、特にコンテンツが多いサイトや情報を効率的に探したいユーザーにとって非常に便利です。
4. 構造化データのテストと確認
構造化データを設定した後、Googleの構造化データテストツールやRich Results Testを使用して、設定したマークアップが正しく動作しているか確認しましょう。
- 構造化データテストツール: Googleの構造化データテストツール
- リッチリザルトテストツール: Googleのリッチリザルトテストツール
これらのツールを使って、エラーや警告を修正することができ、検索結果にリッチスニペットが正しく表示されることを確認できます。
さらに深堀り
今回は、さらに一歩進んだ魔法、「構造化データ」について解説するよ。なんだか難しそうな名前だけど、大丈夫！これも小学生でもわかるように、そしてCocoon（コクーン）でいかに簡単に設定できるかを説明していくから、安心してついてきてね！
構造化データって、いったい何？
「構造化データ」って言葉、初めて聞く人も多いかもしれないね。
これは、**検索エンジンのロボットに、君のブログの情報を正しく伝えるための「特別な手紙」**みたいなものなんだ。
みんながブログを書くと、Googleのロボットが読みに来てくれるんだけど、ロボットは人間じゃないから、文章を読むのがちょっと苦手な時があるんだ。「これは人の名前かな？」「これはお店の住所かな？」「これは料理のレシピかな？」って迷っちゃうことがある。
そこで「構造化データ」という特別な手紙を書いてあげると、ロボットは「なるほど！この数字は電話番号で、この言葉は人の名前なんだな！」って、ブログの内容をすごく正確に理解してくれるようになるんだ。
この手紙は、ブログを読んでいる人間には見えない、ロボットだけが読める特別な暗号で書かれているよ。
なんで構造化データが大事なの？
じゃあ、ロボットがブログの内容を正確に理解してくれると、どんないいことがあるんだろう？
それはね、検索結果がとっても豪華になることがあるんだ！これを「リッチリザルト」って呼ぶよ。
例えば、こんな検索結果を見たことないかな？
- 料理のレシピを検索したら、写真と一緒にカロリーや調理時間、星の評価が出ている。
- 商品の名前を検索したら、値段やレビューの数が出ている。
- イベントを検索したら、開催日や場所がわかりやすく表示されている。
（※これはイメージだよ）
こんな風に、ただの文字だけじゃなくて、キラキラした特別な情報がついていると、すごく目立つよね？ 目立つと、みんな「お、このページ見てみよう！」ってクリックしたくなる。
つまり、構造化データを設定すると…
- ロボットが君のブログを正しく理解する
- 検索結果が豪華（リッチリザルト）になることがある
- たくさんの人がクリックしてくれる！
という、最高の流れが生まれるんだ！
Cocoonはすごい！ほとんど自動でやってくれる！
「えー、ロボットへの手紙なんて難しそう…」って思った君、安心して！
君が使っているWordPressテーマ「Cocoon」は、ものすごく賢いから、この構造化データの難しい部分のほとんどを、何もしなくても自動で設定してくれるんだ。すごいよね！
だから、君がやることはそんなに多くない。今回は、Cocoonが自動でやってくれることの確認と、君がほんの少しだけ手伝ってあげるともっと良くなる設定について見ていこう！
Cocoonで設定できる構造化データを見てみよう！
Cocoonで特に大事な３つの構造化データについて説明するね。
1. パンくずリスト（今どこにいるか教える道しるべ）
「パンくずリスト」って、面白い名前だよね。これは、童話『ヘンゼルとグレーテル』が森にパンくずを置いて道しるべにしたお話から来ているんだ。
ブログで言うと、サイトの一番上の方によくある、こんな表示のことだよ。
ホーム > ブログの始め方 > WordPressについて
これがあると、ブログを読んでくれている人が「今、自分はサイトのこの場所にいるんだな」って迷子にならなくて済むし、検索エンジンのロボットもサイトの構造を理解しやすくなるんだ。
【Cocoonでの設定方法】
Cocoonなら、このパンくずリストも簡単に設定できるよ。
- WordPressの管理画面の左のメニューから「Cocoon設定」をクリックする。
- 上のタブの中から「パンくずリスト」をクリックする。
- 「パンくずリストの表示」という項目で、「メインカラムトップに表示」か「メインカラムボトムに表示」（上か下か）を選ぶだけ！基本的には「メインカラムトップに表示」がおすすめだよ。
これだけで、人間にもロボットにも優しい道しるべが完成するんだ。
2. 記事（Article）（「これは記事だよ！」と教える目印）
これは、君が書いた一つ一つのページが「ブログの記事ですよ」とロボットに教えるための、とっても大事な構造化データだよ。
これがあることで、ロボットは「この記事はいつ書かれて（公開日）、いつ新しくなったか（更新日）、誰が書いたか（著者）」といった情報を正確に理解できるんだ。
【Cocoonでの設定方法】
これは、君が何もしなくても大丈夫！
Cocoonは、君が普通にブログの記事を書いて公開するだけで、自動的に「これはArticle（記事）ですよ」という特別な手紙（構造化データ）を付けてくれるんだ。本当に賢いよね！
だから君は、安心して面白い記事を書くことに集中できるんだ。
3. サイトリンク検索ボックス（君のブログ専用の検索窓）
これは、検索結果に君のブログ専用の検索窓を表示させることができる機能だよ。
例えば、Googleで「AIアフィリエイト」って検索した時に、検索結果の下に、君のブログの中だけを検索できるボックスが表示されることがあるんだ。
（※これもイメージだよ）
これがあると、ユーザーはわざわざ君のブログにアクセスしなくても、検索結果から直接、君のブログ内の情報を探せるから、すごく便利だよね。
【Cocoonでの設定方法】
これも設定は超カンタン！
- WordPressの管理画面の左のメニューから「Cocoon設定」をクリックする。
- 上のタブの中から「SEO」をクリックする。
- 下の方にある「サイトリンク検索ボックスの有効化」という項目の四角にチェックを入れる。
たったこれだけで設定は完了だよ！
【注意点】
ただし、この検索ボックスは、設定したらすぐに表示されるわけじゃないんだ。君のブログがたくさんの人に見られていて、Googleが「このサイトは人気で情報がたくさんあるから、検索ボックスを付けてあげよう」と判断してくれないと表示されない。
だから、これは「表示されたらラッキー！」くらいに思っておいて、まずは良い記事をたくさん書いて、たくさんの人に見てもらえるブログに育てていくことが大事だよ。